私が作業療法士を辞めた時の話をしよう【未経験で他の業種へ転職】

PT・OTの転職

OTを辞めた人の正直な感想や経験談を聞きたい!

OTから別業界にいくと実際どう?何が良くて何が大変?

OTを辞めるかどうか悩んでいるんだけど、どうしたら良い?

この記事では上記のような疑問を解消していきます。

筆者(OT)
筆者(OT)

私が過去にOTを辞めた理由や、辞めたあとの話を忖度なしで語っていくよー

OTを辞めるかどうか悩んでいる方に、私のリアルな経験談が参考になれば嬉しいです。

私が作業療法士を辞めた時の話

私は作業療法士の専門学校を卒業後、病院にOTとして就職しました。

筆者(OT)
筆者(OT)

あの頃はまだ若くて希望を持っていたな…(遠い目)

私がOTを辞めた理由

私がOTを一度やめた理由は複数あります。

OTを辞めた理由
  • 職員同士の人間関係が苦痛
  • 勤務中のストレスと給料が見合っていないように感じていた
  • 自分のリハビリに自信がなく周りの目が怖かったし、患者さんに申し訳なかった

他にもあったかもしれませんが、今覚えているのはこんな感じです。

筆者(OT)
筆者(OT)

特にリハビリの部署内の人間関係は苦痛で、真綿で首を絞められるような気持ちで毎日を過ごしていました。

休みの日も勉強会に行かないとダメといった雰囲気や、影での悪口大会などなど……あー、思い出したくない。笑

今だから笑って話せるけれど、当時はちょっとした不眠や食欲不振、うまく笑えないなど精神的に参っていました。

せっかく取った作業療法士の資格なのに、こんなことで辞めて良いのかな…と悩んだのを覚えています。

辞めてから、どうした?

もう限界だった私は「家の都合で…ゴニョゴニョ」と言って、転職活動もしないうちに当時の職場を辞めました。

貯金はしていたものの、いざ無職になると気持ちが焦ってしまい「早く次の仕事を見つけなきゃ」と転職活動を爆速で開始!

自己分析をしつつ求人を探し、10社くらい面接を受けました。

「正社員では作業療法士しか経験が無いけれど他の業界に転職できるかな…」という焦りは結局必要なく、意外とあっさり内定が出ました。

筆者(OT)
筆者(OT)

業種はあまり絞らずに面接を受けていて、電話営業の仕事から内定が出たのでそこに決めました。

辞めて良かったー!と思ったこと

転職活動をしてみて「作業療法士の資格に縛られずに、私も自由に仕事を選べるんだなー」と再確認できたのは良かったです。

世の中にはたくさんの仕事があって、OT以外の道も自分にはあるんだなと分かったことが救いになりました。

また私はOTをしていた頃の人間関係が辛く、完全リモートの仕事を探して電話営業の仕事にたどり着いたこともあり、「人間関係に悩まなくて済む」というのはとても働きやすかったです。

給料もOTの頃より良く残業も無かったので、そこも気に入っていました。

辞めなきゃ良かったかも…と思ったこと

電話営業も素敵な仕事だとは思うのですが、私にはOTのような「分かりやすいやりがい」を実感することが難しく、その点では「辞めなきゃよかったかも」と思いました。

OTの仕事は患者さんから直接「ありがとう」と言ってもらえるけれど、電話営業は「迷惑電話!」と怒られてしまうこともあり…。

研修では電話営業の仕事にすごくやりがいを持ってバンバン契約を取れている人の話も聞いたし、合っている人にはとても良い仕事なのだと思うのですが、やりがいという点で私には合っていなかったのだと思います。

別業界で働くことの大変さ

OTから別業界に転職してみて、「別業界って大変だなー」と思った点は主に以下の2つかなと思います。

大変だと感じた点
  • 数字で明確な結果を求められること
  • ビジネスマナーが求められること

なんというか、OTの仕事って「ビジネス」という感じではなくてどちらかというとアットホームな優しさや気遣いが求められると思いませんか?

患者さんとの信頼関係も、お話する中で優しさや思いやりをメインに築いていく感じで、やり取りにあたたかみがありますよね。

そこは他の業界(私の場合は営業)では、「1円でも多くの利益を出すこと、結果を出すこと」が最重要で、お互いそのために話をします。

ビジネスの場では数字で結果を出すことが常に求められるので、OTの世界ではあまり感じなかった厳しさはあるかなと感じました。

このあたりの雰囲気の違いは個人で好みが分かれるところかなと思うので、ひたすら結果を追い求めながら働く方が合うタイプの方もいるんじゃないかなーと思います。

また私はビジネスマナーが身についていなかったので、アワアワしちゃいました。笑

筆者(OT)
筆者(OT)

知らないビジネスワードや、社外とのメールのやり取りにドキドキしていました。笑

結局、OTに戻りました

私の場合、自分がやりがいをうまく感じられない仕事を毎日やり続けることに疑問を感じ、結局OTに戻りました。

OTとして最初の職場は病院でしたが、転職エージェントさんにおすすめされた老健に行ってみました。

結論、私の場合は老健に行って大正解でした!

今の職場の老健は病院とは全く雰囲気が違っていて、人間関係もサッパリしているし、休日の勉強会の強要も無い!

そして結局、リハビリを通して利用者さんから「ありがとうね」と言われるとやりがいを感じられて「自分にはこの仕事がしっくりくるかも」と思えました。

筆者(OT)
筆者(OT)

今思えば私はOTの仕事内容自体はキライじゃなくて、病院での人間関係のストレスが大きすぎただけだったのかな。

この「やりがいを感じられる」ということの大切さは、他の仕事を経験してみなければ分からなかったかもしれません。

一度OTを辞めた筆者が考える、OTを辞めて良い人と辞めないほうが良い人

私の経験から、OTを辞めて幸せになる人と、辞めないほうが良い人の特徴を考えてみたいと思います。

OTを辞めた方が良い人

シンプルですが、「この業界仕事内容自体が嫌い、もう限界!」という人はOTを辞めても後悔は少ないんじゃないかなと思います。

業界や仕事内容自体が嫌いだったら、OTとして他の職場へ行ったとしてもまた嫌いなところがたくさんあってツラいですよね。

自分は今、何が辛いのかというのを具体的に書き出して整理してみると、OTを辞めるべきか否かがきっと見えてきますよ。

また私のように精神的に参っていて辛い状況にある方は、自分を守るためにも一度辞めてゆっくりする時間も必要かもしれません。

OTを辞めない方が良い人

OTの仕事自体は好き(やりがいを感じる)な人は、職場を変えてOTを続けるという選択がベターなんじゃないかなと思います。

「仕事内容は好きだけれど、人間関係や給料で悩んでいる」というタイプの方は、OTのまま他の職場へ転職してみたり、副業をしてみたりするという方法がおすすめです。

考えがまとまらなければ、ゆっくり自分と向き合ってみるのがGood!

苦労して取った作業療法士の資格なので、いざ辞めるかどうかを考えると考えがまとまらなくなるという気持ちもとても分かります。

そんなときは自分が仕事中に感じている辛さややりがいを思いのまま話したり書き出したりしてみると、「え、私こんなこと感じてたんだ!?」という本音がポロッと出てきたりするものです。

そうやって自分とゆっくり向き合って、「自分はどうしたいの?」と自分にたくさん聞いてあげましょう。

作業療法士を辞めた時の話のまとめ

今回は私の転職経験談を紹介してみました。

他の職種への転職についてもっと知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事を読んでくださったあなたが、無理なく楽しく働ける未来を願っています。

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