作業療法士のmegumiです。
OT歴は約3年です!
この記事では作業療法士の新人さん(1~2年目くらいの方)におすすめの本を厳選し、ランキング形式で紹介します。
私自身、新人の頃には手当たり次第に本を買い漁っていました。
でも内容が難しすぎてうまく臨床に応用できなかったり、逆に無難すぎることしか書いていなかったり…。
たくさん本を買ったけれど、実際に臨床の場で「使える」本は一握り。
今リハビリについて悩んでいる方が、私のように遠回りせずに「臨床の初心者を助けてくれる書籍」にたどり着けるよう厳選した10冊を紹介します。
実際に私が1~2年目の時に臨床で使って良かった本の中から、おすすめ度順にランキングをつけました!
動作分析や精神分野、触診、環境調整など様々な分野にわたって紹介するのでぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
【第1位】リハビリテーションビジュアルブック
私が臨床1年目に1番使った本です。
疾患別に受傷直後から維持期までのリハビリの流れ(評価方法や治療方法含む)が写真やイラスト付きで書いてあります。
例えば「橈骨遠位端骨折」の患者さんが来たらそのページを開くと、急性期から維持期までの評価・リハビリ内容を具体的に知ることができる、という感じ。
全く担当したことのない疾患の方のリハビリをする時にも、この本があれば評価・治療を進めることができます。
私はこの本を軸にリハビリを進めて、もっと詳しく知りたいところは別の文献をあたる、というやり方で新人時代の仕事を乗り切りました!
【第2位】動作分析 臨床活用講座
動作分析を勉強する時に特に使いやすかったのはこの本です。
基本動作について、学校で全く習っていないようなところまで詳しく書かれているので「この動作ができない原因ってこんなところにもあったんだ…」と発見がありますよ。
イラストや写真がたくさんあるので分かりやすい!同僚にもこの本を使っている人が多数います。
また典型的な代償動作と、その代償動作の原因が解説されているので患者さんの動作から治療すべき箇所を見つけることができるようになります。
「こういう動きをする患者さん、いるいる!」という典型例とその評価方法がたくさん載っていますよ。
【第3位】エガース・片麻痺の作業療法
ボバース理論をこれから勉強したい新人さんにベストな1冊です。
学生さんにもおすすめできるくらい簡単な言葉で分かりやすく、やり方も具体的に書いてあります。
ボバース理論を学ぶと、片麻痺患者さんの運動機能・感覚機能にしっかりとアプローチできますよ。
この本では徒手的な治療から物品を使った作業療法まで紹介されているので、臨床の場に活かしやすい知識がまとめられています!
【第4位】筋と骨格の触診術の基本
触診の基礎を固めることで、勉強会へ行った時の知識の吸収力がぐんとアップします。
この本は写真にイラストを合成して筋や骨格の触診を解説してくれているので、かなり分かりやすく使いやすいです。
持ち運びもしやすいサイズなので、通勤中に解剖学の知識をおさらいするのにも向いていますよ。
筋の起始・停止・支配神経なども一緒に書いてあり、さらに赤シートで隠せるようになっているので何度も繰り返して知識を身に付けたい方にもオススメです。
【第5位】ビジュアル実践リハ 整形外科リハビリテーション
整形外科分野の疾患に関わる作業療法士のお守り本!
疾患別の評価や治療について、具体的に写真付きで解説されています。
整形外科分野に特化しているので、1位の「リハビリテーションビジュアルブック」で網羅しきれない「少しマイナーな疾患」のリハビリついてもしっかりと載っているのが頼もしいところ。
病態やレントゲンの見方などの基礎知識からリハビリのプログラムまで包括的にまとめられているので、整形外科分野に関わる方におすすめできます。
【第6位】脳卒中の画像のみかた
この本の良さは、難しくて敬遠しがちな脳画像についてとにかく分かりやすく解説してくれているところです。
実際の脳画像と抽象化されたイラストの2つを使って解説してくれているので、どこに注目して画像を見れば良いのかがしっかりと分かるようになります。
他の本で見てもあやふやで分からなかった脳画像が、この本を読んだら1発で分かりました。くそぅ、遠回りしたぜ…
脳画像から分かる症候なども解説されているので、「脳画像からここまでいろんなことが分かるのか…」と勉強になりました。
この本で学ぶことで、自信をもって脳画像が見れるようになりますよ。
【第7位】日常生活活動の作業療法
ADLのリハビリって、簡単そうに感じるけれど意外と患者さんへのアプローチが不十分になりがちな分野ではありませんか?。
ADLのリハビリができるのはOTの強みなので、しっかり確実な知識をつけて作業療法をしたいところです。
この本を読むと、例えば入浴動作の解説では入浴に必要な動作とそのトレーニングについてのフローチャートが細かく載っています。
ADL動作を評価する時のチェックポイントなども載っているので、この本があれば見落としがちなポイントもカバーできますよ。
【第8位】福祉用具の使い方・住環境整備
環境調整がうまいOTになりたい方に!
様々な福祉用具の紹介だけでなく、福祉用具に関する給付制度などの周辺情報までまとめられている1冊です。
心身機能の回復だけではまかないきれなかった部分について、福祉用具をうまく使って問題解決する方法を紹介してくれています。
実際の事例なども豊富なので、この本を読んでいると「その手があったか!」と新しい発見がありますよ。
【第9位】基本動作の評価と治療アプローチ
適切な動作誘導ができているか自信が無い方に読んでみてほしい1冊。
基本動作を徹底的に評価して、そこから治療につなげるアプローチを学ぶことができます。
なぜ基本動作ができないのか、どのように改善していく必要があるのか、そのためにはどのような誘導や介助が適しているのか…など、あらゆる動作パターンが分かるようになりますよ。
適切な動作誘導ができていると、患者さんって自然に良くなっていったりするんです。
「起き上がりや立ち上がりなどを普段なんとなく介助してしまっているな…」という方やDVDで勉強したい方にもオススメできます。
【第10位】精神障害と作業療法
精神分野の作業療法が勉強できる本です。
精神疾患や病期別の作業療法の具体例が載っているので臨床に活かしやすいですよ。
また「治す」というのが難しい精神疾患への根本的な捉え方についても、著者の考えに自分の考えを揺さぶられるところがあります。
「評価」や「治療」という小さな枠だけでなく、患者さんの「人生」という大きな枠で作業療法というものを捉え直すきっかけになると思いますよ。
【番外編】動画で作業療法を勉強する方法
作業療法士や理学療法士のための動画配信サービスがあるのを知っていますか?
私は知らなかったのでYouTubeで適当な動画を見ていたのですが、正直どのチャンネルを医学的に信用して良いのかよく分からず困っていました。
作業療法士協会のサイトでも見たことがある方も多いかもしれませんが、「リハノメ
動画なら本を読むよりも気軽に始められて、スマホひとつあれば勉強できるので便利ですよ。
また本と動画を並行して使って勉強すると知識がより深まるでしょう。
本でも動画でも、自分に合った方を使って勉強を進めてみてくださいね。
勉強に悩む新人作業療法士にオススメな本のまとめ
新人作業療法士さんにオススメの本や動画配信について紹介しました。
本や動画をうまく使いながら勉強して、自信をもってリハビリできるようになっていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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